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2006年1月11日 (水)

麦の海に沈む果実

麦の海に沈む果実  恩田 陸  講談社

久しぶりに恩田さんの作品を読みました。といっても新刊じゃないの。前から気になっていたものですが、「三月は深き紅の淵を」を読んでからでないといけないと思っていました。でも私の利用する図書館ではその本は閉架図書になっているのです。

でも、誘惑には勝てませんでした。ついつい手にとってしまった!

学園モノです。でも、その学校はちょっと日本じゃないみたいな、特殊な学校。学長が自分の王国として作った学校。生徒は「過保護な親を持つ『ゆりかご』組」、「特別な才能・技能をのばす『養成所』組」、大多数の「複雑な家庭の事情を持つ『墓場』組」の子供が集まって縦割りのグループを作って寄宿生活をしている中高一貫の私学です。もう既に異国の気配がするでしょ。イメージとしては萩尾望都の「11月のギムナジウム」「トーマの心臓」や「ポーの一族3」が思い浮かびました。

何人もの生徒が消えたり、死んだりという事件が起こっているその非常に怪しい学校へ2月の最後の日に転校してきた主人公、理瀬。最初から異端の目でみられる。なぜならばここには「3月以外に入ってくる者は学校を破滅に導く」といわれているから。

この辺「六番目の小夜子」みたいだね。それ以上細かいあらすじは書かないほうがいいでしょう。ホラー色の濃いミステリーとして楽しみました。

それにイメージを追う描写が重要な部分を占めているせいか、映画にできたらさぞかしぴったりとくるんじゃないかというほど、映像を描きながら読んでしまいます。

そして私が気にしていた「三月は深き紅の淵を」というタイトルの本がここに登場します。とても重要な役割です。もちろん未読でも楽しめましたが、やはりこちらを読まないと落ち着きませんね。近いうちに読みたいです。

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コメント

ととろさん、こんにちは♪(='▽')
こちらの本も読み終わりましたー♪
確かに「三月~」「麦の海~」はどちらから読んでもそれぞれの楽しみがありそうですね!!こちらの記事を改めて読んで確かに異国の感じだわーと思いました!!かなり面白かったんですけど、3作目を読んでしまったためにあることの予想がついてしまった。。。orz後半の楽しみが減っちゃいました。残念。やっぱりどの作品と関連があるかなどは調べてから読んだ方がいいかも。
こちらを記事にて紹介させていただきました。トラックバックも入れさせていただきました。これからもととろさんの本記事にはお世話になると思いますがよろしくお願いします。

投稿: まゆび | 2006年5月 3日 (水) 12時57分

>まゆびさま
コメント&TBをありがとうございました。
まゆびさまの記事はこの本のミステリアスな感じがよく出ていて、興味を持ってもらえそうな紹介でしたね。
まゆびさまには申し訳ないですが、これで益々『黄昏の百合の骨』が手元に来るのが楽しみになりました!

投稿: ととろ | 2006年5月 3日 (水) 16時55分

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» 恩田陸さん著 『麦の海に沈む果実』を読んだよ!! [のんびり前進じたばた生活]
先日読んだ「三月は深き紅の淵を」に出てくる水野理瀬の 第2作目です。 (1作目に興味のある方は 「恩田陸さん著 『三月は深き紅の淵を』を読んだよ!!」を 読んでくださいね♪(*゚▽゚)ノ ) 2作目とは言っ... [続きを読む]

受信: 2006年5月 3日 (水) 12時48分

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