« 秋の月、楽しませていただいています@BlogPet背景 | トップページ | 秋の俳句背景にて@俳句deツッコミ(BlogPet) »

2006年9月 6日 (水)

乱鴉の島

乱鴉(らんあ)の島  有栖川有栖  新潮社

しばらく新本格とは離れていたきらいがあります。久しぶりに有栖川さんを読ませていただきました。彼の2大シリーズの中の一つである「火村&作家アリス」のシリーズですね。
あまりに久しぶりなので(しかも多作のこちらのシリーズは殆ど読めていない・・・)知らなかったのですが、あとがきによると4年ぶりの長編、火村シリーズ初の孤島モノとか。これは読む前から期待が満々です。

事件の幕開けは、英都大学の助教授であり且つ数々の事件を解決してきた臨床犯罪学者 火村英生のあまりの疲労振りに下宿のおばちゃんに「命の洗濯にいってきなはれ」と段取りされ、友人のミステリ作家 有栖川有栖と共に出かけた離島。ところがちょっとしたことから目的地とは違う孤島に運ばれてしまう。そこは数多くの鴉が乱舞し異様な気配が覆っている。おりしも俗世との接触を断って隠遁する大御所作家 海老原瞬と、そしてどうやら何かの目的を持って集まっているらしい海老原の熱烈なファンの面々が。
闖入者である二人に加え、ヘリに乗って無理やり降り立つという派手な登場をし、どうやら彼らの目的とも関係ありそうな青年企業家・カリスマ経営者・マスコミの寵児・黄金の指を持つ男(なんだかなぁ・・・>笑) 初芝真路。孤島の中のメンバーは揃った。そして翌日(土曜日に)事件が起こった!
閉ざされた孤島の中での二つの殺人事件。電話線を切られ外部との連絡は月曜にしかできない。ある目的を持っているらしい彼らは口を閉ざす。そんな中で火村のフィールドワークが進む。いつもながら指先で唇をなで頭の中で推理をする火村とアリスの掛け合いもありましたが、今回はちょっと抑え気味かも。
自分の中で完結するまで真相を明かさない火村にアリスも慣れたもの、でもちゃんと一同に集めての解決前にはちゃんとアリスに話すんだな。
今回は特に派手な事件でもなく、ロジックな謎って布石が散りばめられてるわけでもなく・・・淡々と進んで行くのです。???読了後、これは彼らの集まりをテーマにしたその部分に重きを置いた作品だったのかしら・・・などと思ってしまった。ポー(エドガー・アラン・ポー)へのオマージュがその悲しい夢を語るのに効果的でした。
でも、薀蓄はととろには知らない所た多くて(^^;


実は私はもう一つのシリーズ「江神先輩&学生アリス」がすごく好きなのです。『双頭の悪魔』以来、長編が沈黙のようですがこちらをとても待っているのです。(アンソロジーは未読・・・だった・・・)
ととろも学生時代はエラリー・クイーンに傾倒しましたので有栖川さんの作風は大好きです。まだまだ未読本もたくさんあるので久しぶりにこっちを追うのもいいかしら>いや、積み本が(爆)

|

« 秋の月、楽しませていただいています@BlogPet背景 | トップページ | 秋の俳句背景にて@俳句deツッコミ(BlogPet) »

コメント

ととろさん、こんにちは♪(='▽')
お♪私も火村とアリスの組み合わせ好きですよ~。
それも孤島のお話かぁ。これは私もかなり気になります!!
外との連絡が取れなくなるパターンが好きなんですよね。(笑)
また機会がありましたら読んでみます!!

>「江神先輩&学生アリス」
うーん?読んだことあるかなぁ?
学生アリスの本も読んだことあるはずなんだけど。
こちらもチェックしてみます。
いつもいろいろ教えてくださって
ありがとうございます。<(_ _)>

投稿: まゆび | 2006年9月 6日 (水) 17時34分

【まゆびさま】
おおっ!やはり新本格がお好きなようでしたのでもしかしたらと思ってました♪
まゆびさまはヒムラーでしたのね。ととろはエガミストですが、もうずっと読んでいないのでファンといえるのか・・・心配。有栖川先生早く江神先輩の新作を!

>外との連絡が取れなくなるパターンが好きなんですよね

「雪の山荘」ものですね!江神先輩の長編三冊はすべてこの手の話です!特に『双頭の悪魔』は最高傑作だと思います!あまりに大作だったのですっかり忘れちゃったから(オイッ!)再読したいなぁ・・・

投稿: ととろ | 2006年9月 6日 (水) 20時13分

『乱鴉』は『らんあ』と読むのですね。読めませんでした。(*v.v)。ハズイ。。。。有栖川有栖さんのお名前は知っていますが、読んだことはありません。ごめんなさい m(_ _)m

>友人のミステリ作家 有栖川有栖と共に出かけた離島。
えっ?筆者も作中に登場するのですか?ほほぉ~それはおもしろそうですね。離島に出かけるのは楽しそうですね。

>青年企業家・カリスマ経営者・マスコミの寵児・黄金の指を持つ男
ヾ( ̄o ̄;)オイオイ 誰だい?あんた?って
思いますね。(ノ∇≦*)キャハッッッ♪

>孤島の中のメンバーは揃った。
>そして翌日(土曜日に)事件が起こった!
個性溢れる怪しい人たちが集う孤島でどんな事件が起こるのでしょうか?さすがととろさん、盛り上げ方がいいですね。なんだかわかんないのにドキドキしますよ(^○^) 有栖川有栖さんかぁ~φ(゚-゚=)メモニャンしときます。

投稿: yozo | 2006年9月 7日 (木) 07時38分

【yozoさま】
いつもたくさんのコメントをありがとうございます。

>なんだかわかんないのにドキドキしますよ(^○^)
あはは、気を引いておいて、放り出す。それ以外に紹介ができないととろです。
何も内容について書かないのもなんですし、かといってあらすじをなぞるのは興ざめですし、自分にネタが無い時はこの手に限る(笑)
火村助教授のシリーズは、これから入らないで、まずは「国名シリーズ」か『46番目の密室』がよろしいかと。

投稿: ととろ | 2006年9月 7日 (木) 19時33分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/140290/11782924

この記事へのトラックバック一覧です: 乱鴉の島:

» 烏を見て物思いに耽る [ぬばたま]
有栖川有栖の新作、『乱鴉の島』を読破しました 久々の有栖川有栖、しかも特に好きな火村英生が探偵役を務める“作家アリス”の長編 これで楽しくない筈がない やっぱり、いいなぁ、有栖川有栖 発売してすぐ本屋へ行き、即買い 尤も、色々忙しくて読み始めたのはつい数日前なんだけど トリックや動機、孤島に集う人々の“ある秘密”なんかは特別目を瞠るものはないですね それらに斬新さや奇抜さはなくて少し�... [続きを読む]

受信: 2006年9月 9日 (土) 13時05分

« 秋の月、楽しませていただいています@BlogPet背景 | トップページ | 秋の俳句背景にて@俳句deツッコミ(BlogPet) »