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2007年6月 3日 (日)

つばき、時跳び

つばき、時跳び  梶尾 真治  平凡社

梶尾氏の時空もの恋愛小説です。
熊本の旧家「百椿庵(ひゃくちんあん)」に住む作家 井納惇。この椿の咲き乱れる家には昔から女にだけ見える幽霊が出るらしい。ところが男の惇は彼女(幽霊)の姿を何度か見る。
そして、屋内を調べるうちに天井裏にとある装置らしきものを見つける。そこへ件の幽霊「つばき」がやってくる。彼女は百年以上前の百椿庵に住んでいた女性だった。タイムトラベルをして現れたのだ。
結局装置のある部分の機能だけを掴んだ惇によりつばきも現代に触れるが過去へ帰ってしまうことになる。
彼らはこの短い触れ合いでお互いに強く引かれる。惇は天井裏のからくりを必死に調べつばきに再開をしようと・・・

ラストは随分と上手く行き過ぎの感がありますが、途中の布石なども自然ですし、二人の触れ合いとこの絶対的な時間という障害がロマンスを盛り上げます。
このテーマはロマンティックでとてもキレイなお話になるんですね。
こんな真摯な恋がしたいもの。

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コメント

こんにちは。

ととろさんのレビューを拝見し、この本を借りてきました。

ピュアな恋愛が、とても素敵ですね。
現代も江戸も、時の流れがゆったりとしていて、
穏やかな雰囲気もよかったです。

素敵な本との出会いを、ありがとうございました♪

PS
トラバ送信させていただきました。

投稿: KOROPPY | 2007年9月11日 (火) 15時59分

>KOROPPYさま
トラバとリンクをありがとうございました。
最近すっかりブログも読書もサボっているので、そろそろちゃんとしないと、と気になっているのです。実は今月イベントがあるのでそろそろ復活しとかないと非常に不味い!焦ってますが、ととろのことですからぴょんに叱られて終わったりして(爆)
KOROPPYさまの感想を読んで久しぶりにロマンチックモードに浸りたくなりました(笑)
まだまだ、こんな恋愛をしたいと思うのは無理かな?こういうの読むとすごく気分は盛り上がっちゃう~>私!(爆)

投稿: ととろ | 2007年9月11日 (火) 20時19分

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» 『つばき、時跳び』 梶尾真治 [KOROPPYの本棚 ]
タイムトラベラーのピュアな恋愛に、ほんわかとする一冊でした。 女性の幽霊が出るという、百椿庵(ひゃくちんあん)。 熊本市の郊外の、花岡山の中腹に建っています。 空き家にしておくと家は傷むからと、父に頼まれ、井納惇は、その家に住み込み始めます。 そして遂に、その"幽霊"を見かけることとなります。 ところが彼女は幽霊ではなく、江戸時代からタイムトラベルでやってきた、人間だったのです。 しかも彼女は、とても品のある、美しい女性だったのでした。 "りょじんさん"の仕組みで、現代へと降り立ったつばき。 電気に... [続きを読む]

受信: 2007年9月11日 (火) 15時56分

» 『とりつくしま』 東直子 [KOROPPYの本棚 ]
一つ一つはとても短い話だけれど、ほわっと胸が熱くなるストーリーがいっぱいでした。 死んでもこの世に未練のある人々に、接触してくるのが「とりつくしま係」。 生きていないモノにとりつき、そのモノを通して、この世を見ることができるというのです。 「とりつくしま」は、必ずしも半永久的なものではありません。 リップクリームのような消耗品にとり付けば、中身が減っていくと、とりつけなくなって消えてしまいます。 カメラのように壊れにくく、消耗されにくいものであれば、比較的長くとりついていることができます。 そんな「... [続きを読む]

受信: 2007年9月17日 (月) 10時31分

» 『いなかのせんきょ』 藤谷治 [KOROPPYの本棚 ]
ユーモアがあって、テンポが良くて、読後感がよい一冊。 舞台となったのは、鄙びた田舎の、鍵田原郡戸蔭村。 村長であれ、何であれ、全員者の血縁者がそのまま引き継いできた、戸蔭村。 対立候補などなく、内々で引き継いでいくのが常でした。 ところが、さまざまな思惑が絡み合い、現職村会議員と助役の、一騎打ち選挙が勃発。 村中を巻き込む、大騒動になるのでした。 演者が、この選挙祭りを語っていくという、設定がとても良かったです。 訛りのきつい台詞も、演者の解説付きなので、読みやすく、楽しく読めます。 権力者たちが、... [続きを読む]

受信: 2007年9月19日 (水) 18時21分

» 『ゆめつげ』 畠中恵 [KOROPPYの本棚 ]
物事の先を読み、兄をサポートしてくれる信行と、いつもどこか抜けている弓月。 頼りない兄と、しっかり者の弟。 このコンビは、ほのぼのとしていて、シリーズ化したらいいのでは、と思わせられる作品でした。 清鏡神社の神官である弓月は、念じたものに関する夢を見る「夢告」ができます。 ところがこの夢告、いつもピントの外れた結果ばかりなので、評判はいまひとつなのでした。 ところが、その夢告をして欲しいという依頼が来たから大変。 しかも依頼内容は、深刻な判じ物で、失敗はできかねる雰囲気なのでした。 最初は、無関係に... [続きを読む]

受信: 2007年9月21日 (金) 13時14分

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