仏果を得ず 三浦しをん
仏果を得ず 三浦しをん 双葉社
タイトルの意味がわからず、挿絵でどうやら芸事のジャンルらしいと想像して手に取る。
文楽の世界で義太夫修行中の若者の物語でした。文楽という言葉は知っていますがどのようなもの?っていうととろでしたが、ストーリーテラーのしをんさんにより文楽知らずしては成り立たないこの小説も思い切り堪能できました。
芸事を天職とする彼らは極めることが何よりも一番である、そういう毎日を過ごしている人々だが芸には厳しいが人間味溢れる一面もひときわ強かったりする。
主人公の健太夫も勿論、義太夫第一ではあるが恋もする。その上癖のある師匠連やら相方の三味線兎一郎との稽古と悩みながら成長して行く姿はとても共感し感動する。
文楽の演目が各章のタイトルになっていてまるで舞台に一緒にあがっているような気分になるのもより楽しめた。
読みやすくお薦めの一冊。
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コメント
私も文楽に詳しくなかったのですが、
とても楽しく読めました。
登場人物たちの個性が生きてますよね。
田中啓文の『笑酔亭梅寿謎解噺』や、佐藤多佳子の『しゃべれどもしゃべれども』が、
落語になりますが、同じような魅力がありました。
投稿: KOROPPY | 2010年2月 8日 (月) 11時41分
>KOROPPYさま
三浦さんの筆運びが活きてますよね。魅力的なキャラクターもgoodでした。
田中さんのシリーズは私も楽しく読みました。芸の道をテーマにしているものはアツいくらいのほうが堪能できます。
佐藤さんの作品は話題になったのに未読なのでまたチェックします。
投稿: ととろ | 2010年2月 9日 (火) 20時53分