2010年4月14日 (水)

「節約家族」  ダンカン

「節約家族」  ダンカン  世界文化社

たけし軍団のダンカンさんです。今まで本を書くとは知りませんでした。でも多くのタレントさんが出版しているこの頃、珍しくはないですよね。
巻末の著者紹介でテレビの構成作家、映画の脚本・主演・監督、舞台演出、スポーツ記者としても活躍されていると知ってまたまたビックリ。なんて疎かったのでしょう。多彩なタレントさんだったのですね。
また、軍団に入る前は先日からテレビで話題の立川談志の弟子でもあったらしい。
知らないことばっかりだった(笑)

でも、著作は非常に前向きで面白い。この家族いいなぁ・・・って思ってしまいました。こんな風にカラッと節約生活をできたらいいな。子供たちがよい子です。
妻が元気で旦那が優しい家ってやっぱいいよね。

http://www.sekaibunka.com/book/exec/cs/09500.html

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「デパートへ行こう!」  真保 裕一

「デパートへ行こう!」  真保 裕一  講談社

久しぶりの真保さんです。最近の作は殆ど読んでいません。というか、うたた寝生活で本を読むことも久しぶりです。

なので図書館で入手してとても期待をして読みました。
書評で「ホワイトアウト」を髣髴させる展開、とかお得意の業界取材とか、それはもう!期待が膨らみまくり。

そのせいか、閉店後のデパートの一夜のドタバタ劇が少々寂しかった感もある。もちろん面白いのですが、もっと「奪取」のようなドキドキ感が欲しかったな。
近年の百貨店の不況を思うと登場人物の一人が懐かしむ昔のデパートの様子にノスタルジーを感じる。真保さんとほぼ同年代と考えるとさもありなんかな。
読後感もとても爽やかでよかったです。
ただ、初期のような短編、連作も読みたいです。

http://shop.kodansha.jp/bc/books/topics/depart/

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2010年2月 7日 (日)

仏果を得ず  三浦しをん

仏果を得ず  三浦しをん 双葉社

タイトルの意味がわからず、挿絵でどうやら芸事のジャンルらしいと想像して手に取る。
文楽の世界で義太夫修行中の若者の物語でした。文楽という言葉は知っていますがどのようなもの?っていうととろでしたが、ストーリーテラーのしをんさんにより文楽知らずしては成り立たないこの小説も思い切り堪能できました。

芸事を天職とする彼らは極めることが何よりも一番である、そういう毎日を過ごしている人々だが芸には厳しいが人間味溢れる一面もひときわ強かったりする。
主人公の健太夫も勿論、義太夫第一ではあるが恋もする。その上癖のある師匠連やら相方の三味線兎一郎との稽古と悩みながら成長して行く姿はとても共感し感動する。
文楽の演目が各章のタイトルになっていてまるで舞台に一緒にあがっているような気分になるのもより楽しめた。
読みやすくお薦めの一冊。

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2010年1月31日 (日)

『白いひつじ』 長野まゆみ

『白いひつじ』 長野まゆみ 筑摩書房刊

ひさしぶりの長野さんです。彼女の作品はある意味好みが分かれるもの。でも独特のちょっとおしゃれな作風はやはり心地よいのです。

本作はなんというか私の少女時代の漫画風設定みたいでした。あっという間に読めてしまうのです。ざくっと言えばファンタジー色の濃いかわいい少年のお話(笑)

長野さんの本は装丁が魅力的でいいわ。

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『鉄の骨』 池井戸潤

『鉄の骨』 池井戸潤 講談社刊

年々、根気がなくなっているようで本を読むという楽しみもうたた寝の気持ちよさに負けてしまう今日この頃。すっかり読書量も激減し新刊本を追うなんて夢のまた夢という毎日です。

でも、先日直木賞の最終候補に地元出身(しかも高校後輩)の池井戸潤さんの名前があがり、久しぶりに図書館へと行ってみました。
残念ながら受賞を逃しましたが、今回で二度目の最終候補、これからも応援したいものです。

銀行ものが得意な池井戸さんですが今回はゼネコン談合を扱った作品。なんともタイムリーな感もあります。
主人公は入社3年目の若者、中堅ゼネコンの現場から突然公共事業の入札を扱う業務課へと異動されるところから物語りが始まる。取引先の銀行に彼女がいたり、同じ時期に社会人となるが考え方にすれ違いが出てきて関係もギクシャクしてきたり、実家の母親が病気に倒れたり、何故か談合の重鎮との連絡役を言いつかったり、検察がその入札をターゲットにしていたりとよく知らない世界の話でも同感できるような設定があって非常に面白く楽しめる一冊です。
最後にはどんでん返しもある!池井戸さんの作品は読後感が爽やかなものが多いのも好きなところです。多作の方ですが、ますます上手くなられているなぁと思いました。

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2009年2月11日 (水)

ギフト

ギフト  日明 恩  双葉社

久しぶりに日明さんの作品を読みました。
彼女の警官や消防士のシリーズを読みましたが、今回はシリーズものではありません。

過去に傷を持つ元刑事と“死者”が見える少年明生の交流を描いたもの。
明生には、現世に心を残して亡くなった人が見える、そして死者も彼の存在を認識しているので話し掛けてくる。
生まれたときから彼はそうだったので、幼い頃から両親から疎まれていた。

それが元刑事の須賀原だけは、明生に触れることによって彼と同じく死者が見えるようになる。明生にとっては初めて自分を理解してくれる人物に出会い孤独から解き放たれる。
そして須賀原は別の意味で明生の能力に興味を持っていた。

明生は望まないのに死者からいつも話しかけられ訴えられている苦しみを抱えながらも彼らが死の世界へ心を解き放たれて旅立てるようにと話しを聞く。須賀原は自分は幸せになってはいけない人間だと世間からなるべく離れて慎ましやかに暮らしている。
そんな暗くなりそうな背景の二人が接点を持ち関わることで、二人の人生に大きな変化が起こる。

とても読後感の良い作品でした。
須賀原が働いていたレンタルビデオ店で明生が毎日『シックス・センス』の棚の前で借りもせずただ涙を流していた所から話が始まるのだが、映画館でみたこの映画をもう一度見たいなと思いました。

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2009年1月25日 (日)

「セブン-イレブンの正体」

「セブン-イレブンの正体」 古川 琢也+週刊金曜日取材班  

ついつい買ってしまった週刊金曜日本。以前は「トヨタの正体」を読みました。そして今回は店舗数世界一のチェーンストアー「セブンーイレブン」です。
しかも帯には「まるで、カニコー。」!!!これはトヨタを超える実体暴露?と期待満々です。

成長著しい高収益を上げている企業「セブンーイレブン」。
その加盟店オーナー、取引業者、配送業者への違法とも思える締め付けの実態に迫る。
まずは加盟店オーナー。フランチャイズ契約を結んで店舗を開くんですよね。
その会計の仕組みがセブンーイレブンは特異であることを一つずつ明らかにしています。一番の問題点は個人経営者であるオーナーに仕入れの請求書を一切開示しない。ここに隠されたカラクリがあるのだが、裁判になっても開示を拒否している。
またセブンーイレブン・ジャパン代表取締役会長兼最高経営責任者 鈴木敏文氏は労働側、経営側双方を知り尽くしている経歴者で徹底的に労働組を作らせず、イトーヨーカ堂、西武百貨店、そごう等系列企業との人事交流も一切しないことで独自の社風を作り上げている。
しかもトーハンの副会長も兼務しているため出版業界への影響力もあり、また出版社には雑誌のメインの流通先であるコンビニを批判しづらいとの見方もある。
等々と各方面からの問題点を次々に追っている。
全てを鵜呑みにするのはどうかとも思うが、これだけ多方面からの分析は読む価値があります。

これだけの巨大企業の実態は総合企業であるかのようにみえるが実際は何もしていない、コンサルタント業務(イメージ統一)であると締めている。ロスチャージとピンハネで巨利を得ている企業だそうだ。

「トヨタの正体」

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「裁判長!これで執行猶予は甘くないすか」

「裁判長!これで執行猶予は甘くないすか」  北尾 トロ  文春文庫

裁判員制度が平成21年5月21日から実施されます。メディアで「もし、裁判員に選ばれたらどうしますか?」等々のアンケートなどを耳にします。
以前、北尾氏の裁判傍聴記一作目「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」を読み、大変面白かったので続編が文庫化されたということで再び!

やはり1作目の方が俄然面白かったのですが、以前より、事件の被告人と証人にテーマをおいて観察しているものでした。
解説でも言われていますが、裁判員制度の対象となる事件は、「殺人罪、強盗致死致傷罪、放火罪、誘拐罪など重大犯罪」です。北尾さんがメーンに傍聴しているのは窃盗など身近な事件なので参考になるかわからないとの事ですが、第一印象ではわからなかった事件の背景などが検察官や弁護士、裁判官のやりとりで新たな展開になることもあるなど、今までの自分の常識や感覚では思いも至らない展開もあります。
それは事件の大小に関わらず人のやったことですから裁判の流れを知るのは傍聴も必要かなとも思います。ただ一般的には機会をわざわざ作るのは難しいとは思いますが。

裁判員制度~平成21年5月21日スタート!!~

「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」

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2009年1月12日 (月)

愛を海に還して

「愛を海に還して」  小手鞠 るい  河出書房新社

なんとなく恋愛小説を読みたくなって、図書館の書架で見つけました。
初めての作家さん。作者紹介には最初は詩人としてデビューされたと知りました。
その後、小説家として海燕新人文学賞・島清恋愛文学賞を受賞されています。

まずタイトルがなんだかとても悲しげで感動しそうな予感。ドキドキ。
読み始めて、主人公の女性はとても満たされたパートナーと暮らしていながら、別の男性に強く引かれ恋していく、一見非常に身勝手な設定でありながら私は彼女の自然体の感情にとても好感を持った。
彼女の恋に走りそうになる気持ちを抑えるのは、パートナーへの罪悪感よりも「ここを超えたら後戻りできなくなる」という今の状態を失う危うさを気にしているように思えた。
本書の情感を失うので結末は書けないけれど、ラストは彼女が自分に正直に向き合っていたことは良かったんじゃないかなと思えました。それは彼女がどちらにも心を砕いていたから。自分をごまかしていなかったから。

ただ、現実にはこんなのは難しいだろうな。もっとどろどろしそう。
小手鞠さんの小説は受賞作も読んでみたいと思いました。

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2008年10月 5日 (日)

『ブラックペアン1988』  海堂尊

『ブラックペアン1988』  海堂尊  講談社

こちらは映画化された「チーム・バチスタの栄光」の作家さんの作品。勿論お初です。しかもバチスタは未読。
映画も気になっていたのですが観ていないのでDVDを借りようかな?
現役のお医者さんだそうです。なるほどかなりリアルな大学病院内の描写。こういう部分ってすごく大事です。
医療物はとても好きなのですごく短時間で、また楽しめました。
登場人物は違うのですがハチスタの舞台である東城大学医学部付属病院が舞台だそうです。シリーズみたいなのでこちらも読みたい。

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